システム障害 system failure,increased. 2003 7 8
 
 今年に入って、システム障害が増加していないでしょうか。
今日も、東京証券取引所のシステムに、
一部問題が発生しているのではないかと指摘がありました。
売買システムの遅れが一部で発生しているとのことです。
 先週の木曜日にも、注文が集中し、
システムの反応が遅くなり、
株価情報の配信が、遅延するという事態が発生したのです。
株取引において、株価情報の配信が遅延するというのは、
不安要素です。
こうなると、投資家は不安になり、
とりあえず、株は売却しようと考えます。
今のところ、東京証券取引所のシステム障害が、
株式市場のリスクになっています。
 最近では、
ネット銀行のシステム障害などがあります。
その他にも、今年に入ってから、大きなシステム障害が発生したはずです。
さらに報道されないシステム障害まで含めると、
今年になってから、システム障害が多発していないでしょうか。
 システムの反応が大きく遅くなるというシステム障害まで、含めると、
もっと、その数が増えるはずです。
この辺をマスコミは追跡調査すべきです。
どうも、マスコミは過去を忘れる傾向があります。
春にあったシステム障害も大きく報道しましたが、
その後は、何も追跡調査をしていません。
 去年でしょうか。
メガバンクのシステム障害が、大きな社会問題になったはずです。
にもかかわらず、今年に入って、大きなシステム障害が多発していないでしょうか。
メガバンクのシステム障害は、何の教訓にもならなかったかもしれません。
メガバンクのシステム障害のような、
システム障害を相変わらず、繰返している可能性があります。
 これで、景気回復すると、
データ量が大幅に増加します。
その時に、大規模なシステム障害が発生します。
 どうも、これでは、システム的には、
景気回復しては困るという状態になっています。
 先日の東京証券取引所のシステム障害も、
投資家のよいムードに水をかける事態になりました。
東京証券取引所のシステム障害が、
あの日の株価を急速に下げる引き金になったという見方も出ています。
 東京証券取引所も、官僚化してしまい、
硬直した官僚機構と同じように、東京証券取引所も硬直化したかもしれません。
 いずれにせよ、また注文が集中すると、
同じようなトラブルが発生する可能性があります。
分散して注文した方がよいかもしれません。
一度に大量に注文すると混乱する可能性があります。
しかし、こうなると、売買手口が公開されていた方がよかったですね。
 さて、景気回復すると、データ量が大幅に増加するという事実を忘れています。
その時に、大規模なシステム障害が発生します。
今の貧弱なシステムでは、不況に適したシステムと言えるでしょう。
だから、景気回復するに従って、
システム障害に悩まされるという現象が多発するはずです。
 これは、インターネットにも言えます。
実は、インターネットの根幹と言える部分が、ぜい弱なのです。
これは、ネットワーク技術者ならば、誰でも知っています。
日本のインターネットの根幹の部分も、ぜい弱です。
世界的に景気回復すると、インターネットにも、
システム障害に悩まされるという現象が発生するでしょう。